今回のFIKA HOUSEブログは本の紹介。
個人的にはやっと書けたよ!という気分の、読書の話です。
当シェアハウスは「読書とコーヒー」がコンセプトですが、今まで読書の話を全然してこなかったのは、ひとえに僕自身が本の感想や紹介を言語化するのが苦手だからです。
子供の頃の読書感想文とかヒドいもんでしたな。。まあ気負っても仕方ないので、ぼちぼちやっていきましょう。
1冊目に紹介する本はこちらです!
「人生が変わる キャンピングカー生活大全(著:大岡豪)」
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<本の概要>
本書の筆者 大岡豪さんは、キャンピングカーを自身の住まいとし、春は桜前線を追いかけ、夏は避暑地や花火を巡り…というように四季の変化とともに移動する渡り鳥のような生活を送っています。
そんな筆者の経験に基づき、「住む」ことを前提にしたキャンピングカーの選び方、移動生活の始め方、暮らしの知恵やノウハウを紹介している本です。
<感想>
僕は元々車に対する興味は薄く、ましてキャンピングカーなど全くの無知&門外漢です。
とはいえ、それが「週末のキャンプとか一時の寝床に使うもので、常住するためのものじゃないよね」くらいの認識は持っています。
ですから「キャンピングカーに住んで移動生活」と聞いたとき、「それってそもそも法的にどうなの?トイレはどうするの?水は?電気は?」と、この未知なる暮らしに対して疑問を抱くと共に、興味が湧きました。
自分がキャンピングカー生活をしたいというより、なぜ筆者がこの生活をするに至ったのか?そしてこの生活は果たしてどのようなものなのか?と気になったというのが本書を手に取った理由です。
(ちなみに僕は、他者と大きく異なる生き方をしている人に強い尊敬と憧れを感じやすい性分で、そうした人が綴った本を読むというのが一つの選書基準になっています。本書もそうした中の一冊です。)
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さて実際に本書を読んでみてわかったことは、キャンピングカーでの移動生活は、数多くの不便や制約を享受したうえで「自分にとっての一握りの幸せ」を追い求めるライフスタイルだということです。
「もう家と職場の往復ばかりの生活なんてまっぴらだ!キャンピングカーで旅をしながら暮らすぜ!」なんていかにも楽しそうな響きですが、そうした現実逃避で始めると大変過ぎて長続きしなさそうな気がします。
一方、この生き方が好きだ、楽しくてたまらん、という確固たる意志があれば、大いに魅力的な生活スタイルたり得るとも強く感じました。
固定地に縛られない、地域社会のしがらみに囚われない、そこには苦労してまで得る価値のある確固たる自由があります。
そして本書で地味に重要なのが、この暮らしはやってやれないことはない、というのがわかるという点ではないでしょうか。
筆者の大岡さんが実践しているのだからこれ以上の説得力はありません。
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近年は多様な価値観が認められるようになりました。
暮らし方一つをとってみても、シェアハウスは勿論、海外への移住や、国内でも田舎へ移住という話もよく聞きます。スモールハウスやタイニーハウスといった、ミニマルな生活を志向する人もいますね。
キャンピングカー生活はそれより更に少数派だと思うものの、生き方の一つの選択肢として持っておくのは大いにありだと思いました。
向き不向きもあれば、実際にやってみないとわからない面もありますから、今までの生活をいきなり全部投げ捨てキャンピングカー生活一本槍というよりは、徐々に生活をシフトしダメなら戻るくらいの余裕は持っておいた方がよいというのは本書でも勧めている通りです。
個人的には写真を撮るのが好きなので、自分の撮りたい被写体を求めて日本列島を北へ南へ、という暮らしができたらさぞ楽しそうだなぁ…ウフフなどと妄想をしつつ
読後には思わずネットの中古車情報サイトでキャンピングカーを検索しちゃうのでした。
<面白かったフレーズ(本書より抜粋)>
キャンピングカーは、とても高額で、庶民には高嶺の花なのではないか?と思っている人は多いはずですが、それは誤解です。中古であれば車体価格も維持費も乗用車とほぼ同じです。(中略)しかも1ヶ月の生活費は、一人なら約12万円、夫婦なら約18万円前後でおさえることができます。
ワンルームマンションよりは小さな生活空間で、マグロ漁船の船頭の部屋よりは大きな生活空間です。
家の大きさが、幸せの大きさと比例する訳ではありません。通帳のゼロの数が多いからといって、それが幸せの数値ではありません。みんなが住んでいるから定住地に住なければいけないという理由は、もはや理由にならないのです。
定住地生活では、電力会社から24時間供給してもらえます。キャンピングカーでは電力会社から24時間供給してもらえないため、電気をつくって蓄えて使う、またはつくりながら使う生活となります。
定住地生活の方がはるかに便利です。便利だから幸せかどうかは別の話です。
以上、
「人生が変わる キャンピングカー生活大全」はFIKA HOUSEで読めます!
(最後はこのフレーズで締めることにします。)
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